4つのCはダイヤモンドのセールストーク

「婚約指輪の相場は給料の3ヵ月分」が、デビアス
日本向けダイヤモンド販売戦略の名コピーだったのは有名な話しです。
しかし、「ダイヤモンドの4つのC」まで、
デビアスの販売戦略だったのですね。


私が長年所属していた、トレセンテが1988年に開業した時、
当時の親会社であった住友金属鉱山
(現在は経営再建中のあのニッセンが親会社)が、
顧問として百貨店OBの宝石鑑定士を招いていました。
その方の話しによると、
「4Cなんて言葉がある以前のダイヤモンド販売は身振り手振りで大変だった」
とのことです。

明確な基準が無いから「奥様、このダイヤモンドはホワイトですよ!」なんて
セールストークで販売していたとか・・・。


販売店にとって、「ダイヤモンドの4つのC」はとても便利な道具なのです。
DカラーはEカラーより偉いから価格が高い、
VVS2はVS1より偉いから価格が高い。
セールストークに使うのに、これほどわかりやすいものはありません。


おまけに葵の御紋のように、立派な鑑定書までついてくるのですから、
消費者もすぐに納得。あっと言う間に普及したのも無理はありません。
現在でも、エンゲージリング(婚約指輪)の販売現場では、
ダイヤモンド4Cの説明に、かなりの時間をかけているはずです。


しかし、素朴に考えてみると、それって不思議だなと思うんです。
普通、宝石は目で見てきれいなものが価値があるとされ、
価格が高いものです。

一番わかりやすいのが真珠で、これはサイズが大きいもの、
見た目の光沢が美しいものが値段が高い。
冠婚葬祭で、真珠のネックレスをつけた人がたくさん集まることが
ありますが、価格の高い順番をつけるのは、
一般の消費者でもそれほど難しくありません。
目で見ればわかるのです。


しかし、婚約指輪のダイヤモンドの4Cは、
大きさ以外は見た目(肉眼)でわかるものではありません。
10倍のルーペを使っても、消費者の方にはDカラーとGカラー、
VVS1とVS2、エクセレントとベリーグッドの違いは
わからないと思います。


販売する側は"希少性"なんてセールストークも使いますが
「鉱物マニアじゃないんだから、珍しい石を集めてどうする」
とも思います。


それでも、ダイヤモンドの価格は国際的にも4Cで決まり、
流通しています。
デビアスは影響力のある国際的な組織ですからね。





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結婚指輪(マリッジリング)や婚約指輪(エンゲージリング)の情報って、あまりにも一方的だと思うのです。トレセンテで20年近く業界に深く関わってきた筆者が、フリーの立場で消費者のために書く基本情報

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